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不正免除で得したのは? 【年金の損と得 その1】

2006/06/22 16:00

 


 社会保険庁の一連の不正免除で損したのはだれか? 


 社保庁が今回、本人に何の連絡もなく、勝手に年金保険料を免除したのは、「年金未納者」のなかでも、ほとんどが本来、免除になるべき人だった。


 年金は義務だが、所得が低いとか、失業したとか、被災したとかで、保険料を払う能力のない人は「払え」とは言われない。申請すれば、免除になる。


 しかし、制度を知らないとか、情報にうといとか、出かけるのが億劫だとかで手続きに行かなければ、「年金未納者」のレッテルが貼られる。そのままほおっておくと、無年金になる。


 社保庁は〝勝手に〟とはいえ、本来、免除になる人に免除手続きをしたのだから、この人たちは助かったわけだ。(つづく)  



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諦めの悪い記者(その4)

2006/06/16 11:30

 


私も人の原稿を見るようになった。やはり、諦めが悪く、いつまでも原稿を抱えている記者がいる。「早く出しなさい」というと、いったんは原稿を出すが、それを手直しして、整理さんに出して、大刷りになった後で、「やっぱり、この原稿、もう1回、差し替えていいですかあ」などと言って、原稿を出し直す。


「ふりだしに戻る」という感じだ。仕方がないので、再度、それに手を入れて、再び出し直す。こういう、うっとうしい作業を「差し替え」という。


  差し替えは本来、生ニュースを扱っていて、早版から遅版の締め切りまでの間に刻々と新しい情報が入ってくるときにする作業だ。これを「各版差し替え」と言う。私の担当する「ゆうゆうLife」のような生ニュースを扱わない部署でする作業ではない。

しかし、私自身がやはり諦めの悪い記者なものだから、因果応報と思って、「差し替えないでいい原稿を書こうね」などと言いつつ、結局、何度も差し替えに付き合っている。ついでに、自分の原稿も差し替えたりしながら、「成長しないなあ」と思っている。(この項おしまい)

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諦めの悪い記者(その3)

2006/06/14 11:30

 

 

 整理さんを悩ませる次長は他にも、いる。先日は、地方版整理の若手記者が受話器に向かって声を荒げていた。いつもは、にこやかで控えめな雰囲気の女性なのに、口調が怒気を帯びている。「そんなこと言われても、写真のない紙面は作れませんよ!」

 察するに、電話の向こうは、どこかの地方支局の次長だ。「原稿が多いから、写真を落としてくれ」とか、「今日は適当な写真がないから、写真なしで組んでくれ」とか、言っているに違いない。


 しかし、写真のない紙面はない。見栄えが悪いからだ。それでは、株式相場か地価公示みたいになってしまう。株式相場や地価公示は、必要な人は絶対読むから、「写真よりも情報」で済むが、一般の紙面はそうはいかない。
 

 この次長も、写真なしで紙面ができるわけないことは分かっているはずなのに、(しょうがないから)適当な写真で手を打たずに、「写真はない」と言ってくるところが諦めが悪い。

 

 整理さんは最後、「とにかく、何でもいいから、写真を出してください!!」と、怒って電話を切っていた。諦めの悪い次長のお守りは手がかかるのである。(この項つづく)

 

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諦めの悪い記者(その2)

2006/06/12 11:30

 


政治部にいたときの上司、Sキャップは、やはり諦めが悪かった。原稿が新聞大の試し刷り(大刷り=ゲラ)になってから、さして重要でない赤字を何度も入れたがる。


新聞は遠くへ届けられる早版、都心に届けられる遅版と、同日の新聞でも何度か原稿を直せる。Sキャップは「新聞はね、何度も締め切りがあるから、その都度、何度も、よりよい原稿を書けばいいんだよ」と言っていた。が、次長になって原稿を直す立場になったら、「原稿は完全原稿を出そう!」と言うようになった。立場は人を変える。


 

新聞の記事は、記者が書いて、次長が読んで手直しをして、整理さんが見出しと配置を決める。整理さんに出したら、手直しは一般に終了だ。 


 

しかし、Sキャップは次長になっても、諦めが悪いから原稿が捨てられない。とてつもない量の原稿を出して、整理さんから「こんなにたくさん、入りませんよ」と言われても、「そんなこと言わずに、入れてよ」などと言っていた。愛すべきキャラクターだから、だれも文句は言わないが、新聞は面積が決まっているので、一定以上は入らない。(この項、さらに続く)

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諦めの悪い記者(その1)

2006/06/09 15:51

 



原稿が遅いタイプだ。諦めが悪いので、締め切りまで、何度も何度も書き直す。原稿が早くて美しい記者がいる一方で、諦めが悪いのがいるのは、いったい何が違うのだろう。 

入社した年はまだ、原稿は原稿用紙に書いた。何枚も書き直し、それにも飽きずに書き直した原稿にさらに書き足すので、上司(K次長)に出すときには、原稿は二重線やら、吹き出しやら、色違いボールペンやらですっかり汚くなっていた。K次長は本当にいやそうな顔をした。その夏、全社的にワープロが支給され(年齢が分かる)た。ワープロでは、書き直さなくても、部分的な入れ替えができると知ったときは感激した。K次長は「君の原稿だけは、ワープロになって読みやすくなったよ」と喜んだ。 


 K次長は本当に原稿がきれいで、しばらく考えていたかと思うと、一気に書き上げる。直し方も美しくて、1枚目と2枚目を入れ替えるような大幅手直しをするのに、間にちょちょっとつなぎの文章を書いて、原稿はがぜん、良くなった。(この項、つづく) 


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社会保険庁 「改革を急ぎすぎた」って?

2006/05/31 20:09

 

 

最近、腑に落ちないのは、社会保険庁の年金保険料の不正処理。そもそも、どうして、こんなことが起きるのか、というようなお粗末さだが、不思議なのは一部報道で村瀬清司社保庁長官の対応が「改革を急ぎすぎたのでは」と指摘されていることだ。

 

私はこの件を取材していないので、一読者の放言だが、「急ぎすぎ」というなら、改革を急がず、年金未納に緩く対応すればよかったんだろうか。信じられない。村瀬長官には面識もないし、義理もないが、改革のために就任した人が改革を急ぐのはあたりまえではないだろうか。


未納率が高いことを叩き、社保庁が改革に邁進した結果、不祥事が出たら、今度は改革を叩くのではマッチポンプだ。批判の矛先を間違えているとしか思えない。「年金をパワーゲームにするな」なんてことは言わないけど、パワーゲームは筋を通してやってほしい。

 

社保庁の業務について、行政改革に携わったある官僚は「徴税業務をしている国税庁と似たような仕事なのに、待遇は国税庁に比べてひときわ悪い」と指摘していた。しかも、1人あたりの徴収人数や額を割り出すと、社保庁の方がずっと大きい(=つまり激務)のだという。「同じ公務員の、しかも似たような仕事なのに、給与が低く、激務な分、社保庁職員のモチベーションが低いのではないか」というわけだ。

 

そのうえで、「似たような業務なのだから、国税庁社保庁をあわせて効率化すべきだと主張してきたのに、今となっては実現はさらに難しくなった」と、嘆いていた。


それはそうだ。不祥事があったからと統合して社保庁の待遇が上がるのは、とても受け入れられない。まじめにやっている人もいるのに、ここまで来ると、長期的解決策が打てなくなる。やはり、長期的対策は平時にすべきなのだ。でも、平時は誰もそんな大仕事に手をつけようとしないんだな。この問題に限らず。

 

 

ブログ立ち上げにあたって、Iza担当者から「写真を添付する場合は容量に限界があるので、当面、携帯写真を掲載するのが安全です」との注意がありましたが、私の携帯は写真が取れないどころか、メールもできません。申しわけありませんが、当面、字ばかりです。お許しください。

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